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     〜 HP 200LXは{E,Pocket}ボードを越えられるか? part2 〜
                  cmr - Chara-Mail Reader v0.0
       − LXでNTT DoCoMo/Personalのきゃらめーるを読む −
               Copyright (C) 1999 by Dai ISHIJIMA
☆はじめに
  PHSでは、 普通の (音声による) 通話およびデータ通信以外に「文字
メッセージ」をやりとりするサービスの利用が可能です。NTTのPHSの場
合、このサービスは「きゃらめーる」、「きゃらとーく」と呼ばれてい
ます。
  この文字メッセージサービスを利用すると、 PHS端末で短い文章を送
受信することができます。長いメッセージを交換することはできません
が、PHS 端末以外の特別な装置を使うことなく、手軽に利用することが
可能です。 また、PHS端末以外の一般加入電話やインターネットメール
などからでもメッセージを送信することができます。
  本ソフトウェアは、この文字メッセージサービスで受信したメッセー
ジをLXで読むためのものです。PHS 端末より広い画面でメッセージを読
みたいときや、メッセージをLXに保存しておきたいときに役立ててくだ
さい。
  
☆使用上の注意
  このプログラムの運用によって生じる結果について、作者は一切の責
任を負いません。最悪の場合、
   - 未読メッセージやその他の設定がすべて消えてしまう
   
 - PHS端末がハングアップして完全に使用不能になってしまう
   
 - このプログラムを走らせたPCのデータがすべて消えてしまう
 
などの事態も予想されます。これらの危険があることを了解された方の
みご使用ください。くりかえしますが、トラブルが発生しても、作者は
一切の責任を負いません。あくまで自己責任のもとでご利用ください。
☆動作環境
  このプログラムが対象とするPHS端末は、シャープ製のNTT DoCoMo パ
ルディオ611Sです。611Sと互換性のある (「パルディオめ〜ら〜」に対
応している) PHS端末とPIAFSデータカードの組合せでも、このプログラ
ムを利用することができると思います。
  611Sと互換性のない PHS端末とデータカードの組合せでは動作しませ
ん。場合によっては、PHS端末などに「とりかえしのつかないダメージ」
を与えてしまう恐れもありますので注意してください。
  プログラム自体はHP 200LXで動きます。なお、なるべく機種に依存し
ないように作ったつもりなので、PCカードに対応している DOS/V機 (PC
XT、AT互換機のDOS上) なら動くような気がします。 また、プログラム
のソースファイルも同梱してありますので、コンパイルすれば PC-UNIX
でも利用可能です。
☆動作検証に使ったメッセージ
  本プログラムの動作検証に用いたメッセージは以下の2つです。
    - NTT DoCoMoから送信された利用料金のお知らせ
       (実際は半角文字です)
        「NTTドコモデス オキヤクサマノ12ガツブンノツウワリヨウキ
          ンガ\5000ヲコエマシタノデオシラセイタシマス」
     - インターネットメールで送信された全角文字メッセージ
        「きゃらメールのテスト。」
 
これらのメッセージと違う形式 (たとえば定型文) には対応していない
と思われます。
☆アーカイブファイルの中身
  配布アーカイブファイル
cmr00.lzh には、
    - readme.txt    
 - このファイル
    
 - hosoku.txt    
 - ライブラリ登録時の補足説明
    
 - cmr.exe       
 - 200LX用実行形式ファイル
    
 - cmr.c         
 - 実行形式ファイルを作るためのソースファイル
    
 - chat.c        
 - 同上
    
 - tty.c         
 - 同上
    
 - tty_at.c      
 - 同上
    
 - common.h      
 - 同上
    
 - chat.h        
 - 同上
    
 - tty.h         
 - 同上
    
 - makefile      
 - ソースファイルから実行形式を作るためのメイク
                  ファイル (LX, Turbo C++ 1.0 2nd Edition用)
    
 - makefile.bsd  
 - 同上 (FreeBSD用)
 
が入っています。200LXで使う場合は、cmr.exeを解凍して、パスの通っ
たディレクトリに置いてください。 PC-UNIXで使う場合はmakefile.bsd
を参考にしてコンパイルし、 実行形式ファイル (cmr) をパスの通った
ディレクトリに置いてください。
☆使用方法
  使用時の書式は、
    cmr [-速度] [-d] [PHS接続ポート]
です。オプションをすべて省略した場合は、デフォルトの接続ポートを
使って9600bpsでPHSに接続し、文字メッセージを標準出力に出力します。
デフォルトの接続ポートは、200LXでは「COM2:」になります。つまり、
すべてのオプションを省略した場合は、
    cmr -9600 com2:
と同じになります。
  PHSとの通信速度は、速度の前に「-」をつけて「-38400」のように指
定することができますが、通信に要する時間より PHS側の処理時間が長
くかかるので、あまり速くしても意味がありません。デフォルトのまま 
(-9600) でいいと思います。読みこんだデータに文字化けなどが発生す
るようなら、「-2400」などを指定して速度を落してみてください。
  オプション「-d」を指定すると、受信した文字メッセージが「生のま
ま」出力されます。 現時点でcmrが対応していない形式のメッセージを
受信した場合に使って下さい。
☆使用例
  以下に使用例を示します。
    きゃらめーるを表示する場合
        C:\>cmr
            ~~~
    きゃらめーるをファイルに落す場合
        C:\>cmr > cmail.txt
            ~~~~~~~~~~~~~~~
☆バグ
    - コニーちゃんは出てきません :-)。
    
 - 以下のメッセージには対応していないと思います。
          定型文、半角カタカナと全角文字が混在するメッセージ、
          きゃらメロディ、絵文字など
 
☆ありそうな質問と回答
- Q: 
 - ぜんぜん動かないんですけど
 - A: 
 - えっ、本当ですか? 数分待てば何らかのメッセージを表示するはず
   なんですけど。もうちょっと状況を詳しく説明してください (^^;)。
 - A: 
 - あなたが使っているPCがHP 100/200LXかどうか確認してください。
   cmr.exe をHP 100/200LX以外で無理に動かそうとすると、PCが暴走
   して、本当に「ぜんぜん動かなくなる」可能性があります。
 - Q: 
 - 「ttyputc(): timeout」というエラーメッセージがでて、肝心の文
   字メッセージが表示されません。
 - Q: 
 - 「can't connect to PHS (I/F disabled?)」というエラーがでます。
 - A: 
 - これらのメッセージは PHSが「物理的に」接続されていない、ある
   いは「論理的に」有効になっていないときに表示されるメッセージ
   です。PHS (とデータカード) が正しく接続されており、 なおかつ
   cic100などのカードイネーブラが適切に組み込まれているかどうか
   を確認してください。また、内蔵アプリケーションのDataCommから
   PHSにアクセスできることを確認してください。
 - Q: 
 - 611Sでしか動かないのですか?
 - A: 
 - 作者は611Sしか持っていないので、他のPHSで動作するかどうかは
   全くわかりません。「きゃらめ〜ら〜」対応機種なら動くかもしれ
   ません。
 - Q: 
 - 「can't access to CMAIL」というエラーが…
 - A: 
 - そのPHSは611Sと互換性のない端末/データカードのようです。NTT
   DoCoMoが配布している「きゃらめ〜ら〜」に対応しているかどうか
   を確認してください。
 - Q: 
 - 「can't get number of messages」という…
 - Q: 
 - 「can't finish to get...
 - Q: 
 - 「can't get time...
 - Q: 
 - 「can't get...
 - A: 
 - 上の回答を参照してください (^^;)。
 - Q: 
 - 「きゃらめ〜ら〜」はちゃんと動くんですけど、cmrは動きません。
 - A: 
 - そのPHSは作者のPHSと互換性がないモデルのようです。残念ながら、
   cmrは利用できません。
 - Q: 
 - 表示されるメッセージが化けてます。
 - Q: 
 - 訳のわからない{10進,16進}数字列しか表示されません
 - A: 
 - そのメッセージはcmrが対応していない形式のようです。ごめんなさ
   い (苦笑)。
 - Q: 
 - どうしてPC-UNIX版が同梱なんですか?
 - A: 
 - 機種に依存しない部分の開発をPC-UNIXで行っているからです。この
   ほうが、開発に要する時間を短かくすることができるのでそうして
   います。
 - Q: 
 - どうしてソースファイルも配布してるんですか?
 - A: 
 - ソースファイルを必要としている人がいるかもしれないからです。
 
☆おことわり
  このプログラムは (狭義の) フリーソフトウェアです。パブリックド
メインソフトウェア (PDS)、シェアウェアではありません。このプログ
ラムの著作権は、作者である いしじま☆だい
が所有しています。
  このプログラムの運用によって生じた結果については一切責任を負い
かねますのでご了承ください。
  このプログラムの全部、または一部をそのまま利用して商用目的のプ
ログラムを作成することはご遠慮ください。
  フリーソフトウェアの作成や個人的な範囲での利用が目的の場合は、
このプログラムの全部、または一部をそのまま利用してもかまいません。
他機種への移植や他のオペレーティングシステムへの移植およびフリー
ソフトウェアとしての公開は大歓迎です。その場合、作者への連絡は不
要です。 (でも、報告してくれたり、ドキュメントに一筆書いてくれた
り、さらには、そのソフトのソースを公開してもらえると非常にうれし
いです。)
  このプログラムを再配布する場合は、アーカイブファイル cmr00.lzh 
に含まれるすべてのファイルを変更せずにそのまま配布してください。
このプログラムを BBSや anonymous ftpなどで再配布する場合は電子メ
ールなどでご連絡いただけるとありがたいです。
  このプログラムを書籍や雑誌などの出版物で紹介したり、CD-ROMなど
に収録する場合は、事後でもかまいませんのでぜひとも連絡をいただき
たいと思います。また、このプログラムや付属するドキュメントなどの
一部あるいは全部を出版物などにそのまま掲載する場合は
必ず事前に連絡してください。
☆参考文献
    - NTT DoCoMo関西:「PHS文字メッセージサービス『きゃらめーる』操作
  ガイド」98年12月版
    
 - NTT DoCoMoで配布している「きゃらめ〜ら〜」:
  http://www.nttdocomo.co.jp/products/phs/mobile/a-kyaram.html
 
cmr v0.0 -- Copyright (C) 1999 by Dai ISHIJIMA