Subject: Loop Antenna (was Re: Animate News) Date: Fri, 06 Nov 92 00:20:50 +0900 -- ここから ---- ここから ---- ここから ---- ここから ---- ここから -- まず、巻枠を作ります。かならず、絶縁物で作って下さい。わたしは、 電気配線用のビニールモール (1号サイズ) を使いましたが、結構フニ ャフニャなので、アクリルのCチャンネルなんかの方が丈夫でいいでし ょう。 巻枠は、ジャンボタイプは1辺1m, ミニタイプは1辺50cmの正三角形 に組みます。接着剤でガッチリ固定して下さい。なお、ビニールモール は、よく使われるエポキシでは接着力が弱いので、塩ビ用の接着剤を使 いました。 巻枠は三角のほか、円でも四角でもかまいません。円形なら、直径30 cmくらいのフチつきのプラスチック製のお盆などがあれば、手間が省け ていいでしょう。 巻枠が完成したら、ホルマル線を巻いてコイルを作ります。。ジャン ボタイプは6ターン、ミニタイプなら10ターン、30cmの円形なら22ター ンくらいです。三角タイプなら、巻始めは辺の途中ではなく、頂点から の方がやりやすいでしょう。きれいに巻くのは、円形以外だと大変かも 知れません。ホルマル線はなるべく太い方が感度と選択度があがります ので、直径1mm以上の線を使って下さい。太すぎると巻きにくいですか ら、1〜2mmが適当です。わたしは1.2sq (断面積が1.2mm^2, 直径だと 1.2mm) の線を使いました。 巻きおわったら、まず、巻きくずれないように固定します。わたしは 「タイラップ」とかいう結束バンドを使いました。円形だったら、結構 ピッチリと巻けるので、アロンアルファで固定するのもいいかも知れま せん。 コイルはおよそ数百μHのインダクタンスを持つはずです。時間があ れば計算してみて下さい。コイルは大きければ大きいほど感度がよくな ります。 コイルが完成したら、パラレルにポリバリコンをハンダづけします。 結局このアンテナは、バカでかいゲルマラジオの同調部分です。ゲルマ のダイオード (IN60など) とクリスタルイヤフォンをつなげれば、りっ ぱなラジオとして活躍してくれます。 一応、これで完成です。このアンテナをラジオに近付けると、ラジオ の感度があがります。ただし、コンポのチューナのように、シャーシが 金属でできていて、アンテナ端子がついているものは、近付けてもあま り効果がでません。この場合は、アンテナにビニル被覆電線を1ターン 巻き付けて、この電線をチューナのアンテナ端子に接続します。 調整する部分はありませんが、このアンテナをゲルマラジオとして使 った場合、周波数の低い放送局が受信できないことがあります。わたし のところでは、NHK1 (666kHz), NHK2 (828 kHz), ABC (1008kHz), MBS (1179kHz), OBC (1314kHz) が受信できますが、CR (558kHz) は入りま せん。こういうときは、さらに並列に小さいコンデンサをハンダ付けし てください。なお、このアンテナをチューナのアンテナ端子に接続した まま、ラジオとして使うと、音が小さくなるので、アンテナ端子を切り 離せるようにピンジャックを使いました。 あとは、望みの放送局にチューニングして、よく聞こえるように向き とバリコンをいじって下さい。 テキストファイルだから、回路図をうまく書けませんが、 -- ちょきちょき ---- ちょきちょき ---- ちょきちょき ---- ちょきちょき -- IN60 巻初め---+----------- → --- +--+ | \/ | | 3.5ミニジャック 6ターン 〓〓ポリバリコン | | | | | ここにクリスタルイヤホンをつなぐ 巻終わり-+-----------------------+--+ ←この部分はジャック→ の中に隠してある。 巻初め-----+ | 1ターン ∞∞∞∞∞∞∞∞ピンジャック・プラグ∞∞∞∞チューナへ | ↑ 巻終わり---+ この部分の電線はひねってある。(ツイストペア) -- ちょきちょき ---- ちょきちょき ---- ちょきちょき ---- ちょきちょき -- と、こんな感じです。メインの6ターンのコイルは太いホルマル線を使 ってますが、そのほかは0.5sqのビニル被覆線を使いました。 これで分かりにくかったら、実物をお見せします。がんばって作って みて下さい。 -- ここまで ---- ここまで ---- ここまで ---- ここまで ---- ここまで --