初版: 2015-04-18
最終更新日:
2015-04-23
ここで紹介するコンソールケーブルは、 RJ45ジャックを採用しているシリアルコンソールポートで利用可能です。 たとえばYAMAHAの無線アクセスポイントWLX302や Cisco、アライドテレシスなど各社のスイッチやなどで使えます。 各社の純正品コンソールケーブルの互換品の自作方法を紹介します。
はんだ付けタイプは、 廉価なコネクタが手に入りやすいので、コストを抑えたいかたに向いています。 圧接タイプは、 はんだ付けなしで作れます。 やけどが心配なかた、圧着工具はあるけどはんだゴテは持っていないというかたに 向いています。
USBシリアルアダプタは「ATEN UC-232A」あたり
(中身はProlific PL-2303系USB-to-RS232 Bridge)がOSを
選ばずに便利ではないでしょうか。
※OSによりドライバのダウンロードとインストールが必要となることがあります。
DSUB9ピンシリアルインターフェイス(EIA-574)のピンアサインは 以下のとおりです。ピン番号、PCから見た信号の向き、信号名などを ここにも書いておきましょう。
ピン番号 | 信号の向き | 信号名称 |
1 | ← | DCD/CD キャリア検出 |
2 | ← | RxD/RD 受信データ |
3 | → | TxD/SD 送信データ |
4 | → | DTR/ER データ端末レディ |
5 | ― | GND/SG グラウンド |
6 | ← | DSR/DR データセットレディ |
7 | → | RTS/RS 送信要求 |
8 | ← | CTS/CS 送信可 |
9 | ― | RI/CI 被呼表示 |
DSUB9ピンコネクタとRJ45との接続は参考文献によると以下のとおりです (ヤマハとCiscoの資料から)。
DSUB9 | RJ45 | ||
ピン番号 | 信号の向き | 信号名称 | ピン番号 |
1 | ← | DCD/CD キャリア検出 | 対応なし |
2 | ← | RxD/RD 受信データ | 3 |
3 | → | TxD/SD 送信データ | 6 |
4 | → | DTR/ER データ端末レディ | 7 |
5 | ― | GND/SG グラウンド | 4 と 5 |
6 | ← | DSR/DR データセットレディ | 2 |
7 | → | RTS/RS 送信要求 | 8 |
8 | ← | CTS/CS 送信可 | 1 |
9 | ― | RI/CI 被呼表示 | 対応なし |
アライドテレシスのコンソールケーブルは以下の接続となっていました。 「DCD/CD キャリア検出」の接続が上のものと異なっています。
DSUB9 | RJ45 | ||
ピン番号 | 信号の向き | 信号名称 | ピン番号 |
1 | ← | DCD/CD キャリア検出 | 4 |
2 | ← | RxD/RD 受信データ | 3 |
3 | → | TxD/SD 送信データ | 6 |
4 | → | DTR/ER データ端末レディ | 7 |
5 | ― | GND/SG グラウンド | 4 |
6 | ← | DSR/DR データセットレディ | 2 |
7 | → | RTS/RS 送信要求 | 8 |
8 | ← | CTS/CS 送信可 | 1 |
9 | ― | RI/CI 被呼表示 | 対応なし |
実際に必要な配線はTxD/SDとRxD/RD、GND/SGの三本だけで、 フロー制御に必要なRTS/CTSやDTR/DSRは折り返しで済む という話もあるかもしれません。 しかし、RJ45側は8ピン全部圧着(圧接)しますので、 配線の本数を無理に減らす必要はないでしょう。 とくに、圧接タイプは 作る手間がかかりませんので、素直に8本全部を配線するほうが簡単です。